今や動画サイトの主要プラットフォームとなったYouTube。
Googleに次いで、世界で二番目にトラフィックを獲得しているとも言われています。
これまでオススメのYoutuberや企業のYouTube戦略など様々な記事を紹介してきましたが、今回はYoutubeそもそものビジネスモデルを歴史から考察していこうと思います。
Youtubeの歴史
皆さんはYouTubeで一番初めに投稿された動画は何であるかご存知でしょうか。
初投稿は2005年4月23日、Youtube創業者カリムによる「Me at the zoo」という動画です。
「動物園にいる俺」と名付けられたこの動画はカリムが「僕たちは今象の前に立っている。象っていうのは長い鼻を持っている、それだけで本当にクールだ。」
このシンプルな18秒の動画が世界で始め投稿されたYoutubeの動画です。
投稿から16年が経った現在、この動画の再生数はなんと1.5憶回です。
Youtubeの意外な最初の目的
YouTubeは当初、動画を用いた出会い系サイトを作る目的で始まりました。
元PayPalの社員チャド・ハーリー、スティーブ・チェン、ジョード・カリムの三人がサービスを立ち上げましたが徐々にユーザー層を広げ誰でも気軽に動画を投稿することのできるプラットフォームを構築することになりました。
しかし誰でも気軽に動画を投稿できるという利点を逆手に取り、当初のYouTubeでは違法アップロードが頻繁になされていました。
カリムら3人が目指していたような動画の使われ方はされず、見逃したテレビドラマの配信やアダルト系の動画の配信などが大半を占めていました。
そんな中、2006年にGoogleがYouTubeを買収します。
当初のYouTubeはまだそんなに収益を上げていなかったにも関わらず、何と16億5,000万ドルという破格の値段で買収されました。
このことに関してGoogleのCEO、Eric Schmidth氏は「売上こそ少ないがその勢いにはわが社の『Google Video』を超えるものがある」としてこの高額の取引を厭わなかったようです。その後Googleの傘下となったYouTubeは、後述のサブスクリプションサービスの打ち出し等を通じて現在に至るまで世界を代表する動画プラットフォームとしての地位を確立してきました。
YouTubeのビジネスモデル
1 広告
続いてYouTubeがどのようにして収益を生んでいるのか、そのビジネスモデルについて考察していこうと思います。
まず何と言ってもYouTubeは広告による稼ぎが非常に多いです。
そしてその広告でもスポンサー、インストリーム、ディスカバリーの3種類に分けられます。
スポンサー広告とは主に企業向けの広告のことで、広告料を支払った企業の広告をTOPページや関連動画の上のほうに掲載します。
上に表示されているから、クリック率や見られる数を増やすことができ企業ページへの誘致率をあげることができます。
インストリーム広告とは動画の最中で必ず流れる広告動画のことです。
また、動画が一番最初に流れるプレロール広告、動画の途中で流れるミッドロール広告、そして動画の最後に流れるポストロール広告の三つに分かれます。
一番見られやすい広告はプレロール広告です。
2 サブスクリプション
二つ目のマネタイズとして継続課金によるサブスクリプションがあります。
「Youtube Red」では課金することで広告を非表示にすることが可能であり、且つオフラインでも動画を再生することができます。また「Youtube music」ではYouTubeに配信されている曲をダウンロードすることができ自分オリジナルのアルバムを作ることができるサービスを提供しています。
このように定期的にユーザーに課金してもらうことで安定的な収益を見込めることができるのもYouTubeのビジネスモデルの一つとして成り立っています。
Youtubeは紆余曲折して現在の形になった
今回は日頃利用しているYouTubeそのもののビジネスモデルについて歴史を通じて考察しました。
最初は出会い系サイトの構築から始まり、紆余曲折を経て現在のYouTubeが生まれました。
「Me at the zoo」。皆さんは視聴したことがあるでしょうか。
まだの方はぜひ、現在のYouTubeの第一歩とも呼べるべきこの動画を視聴してみてはいかがでしょうか。