Youtubeには、かなり多くの動画まとめのチャンネルが存在します。
例えば、Tik Tokで公開されている動画をひとつに纏めた動画や、テレビニュースの一部を公開している動画など、著作権を持っていない第3者がいろんなところから拾ってきた動画をまとめていますが、それらの事です。
「これって違法じゃないの?」と思っている方と思いますが、今回はそのような動画は今後なくなりますよというお話です。
全く減ることがない違法アップロード
Youtubeの違法アップロードと言えば、映画やアニメの録画データをそのままアップする行為と感じるかもしれません。
そんな事、誰でも分かっていますが、では、何年も前に公開されているYoutube動画にも映画やアニメの1シーンなどがあったりする場合、ずっと残っているからそれは違法じゃないの?と感じるかもしれません。
結論から言うと当然、違法です。
何故、何年も残っているのかというと、著作権を所有している人が権利侵害をYoutube側に訴えていないから。というだけです。
ここ数年で、動画共有サイトに違法アップロードすることは一気に減った印象があります。
テレビCMでも盛んに「無断アップロードは捕まるよ」というような宣伝を繰り返していた効果もあるでしょう。
ひと昔前は見逃したドラマもYoutubeなどで簡単に見れていた時期がありましたね。
これらの対策のおかげで、作品を丸々アップロードする人はたしかに減った気がします。
それでも、実際はどうでしょう。
例えば、こういうのは問題ないのでしょうか。
サッカーの至宝・リオネルメッシのテクニック系動画まとめです。
これって、この撮影をした人がアップロードした配信者本人であれば問題ないのですが、カメラを構えて動画を撮ってテロップを入れた人は確実に違います。大手メディアや番組作成スタッフが高額な撮影許可などを支払って放送された動画を繋ぎ合わせています。
自分で繋ぎわせた動画を楽しむだけなら問題ないものの、元々著作権のない動画のデータを保存して繋ぎ合わせて一般に公開しているので、完全にアウトと言えるでしょう。
この他にも、音楽グループのPVなどをファンがアップしていたり、ニュースの一部を切り取りして動画を公開していたり、とにかく違法アップロードは現在も物凄く多いのが現状です。
違法アップロードを保存するのもアウトになりました
2012年に「違法アップロードされた動画をダウンロードすることは違法である」という決定がありました。
つまり、著作権法改正により刑罰の対象になるということです。
ここで注目したいのが、「ダウンロードする事は違法」なので、保存しなければいいのか?という点です。
簡単に言えば、違法アップロードされたYoutubeの動画を閲覧することはダウンロードするという表現に該当するのかどうか。
実はこれは、著作権侵害には当たらないそうです。
保存すれば著作権侵害にあたります。
ただ、キャッシュが残る場合もあるので、普通に再生するだけではダウンロードしたことにはなりませんが、キャッシュが残っているという点では再生もダウンロードと同じとして見られるという場合もあるかもしれません。
とにかく、これは違法にアップロードされた動画であると判断できれば、閲覧は控えるべきと言えるでしょう。
遠くない未来に、Youtubeの違法アップロード動画は淘汰される
まだまだ違法アップロードの動画は数多くあります。
というよりも、自分で撮影した動画ファイルでなければ、アップされている動画はかなりの数がアウトと言えます。
それでも、現在は大手メディアなどもYoutubeをコンテンツ配信の重要なプラットフォームと位置付けており、チャンネル名で無断アップロードかどうかは分かるものの機械的な判別は難しいです。
現段階では著作権を所有している側が申告することによって動画が削除されたりアカウントの停止処理をされたりしますが、これをAIが自動で処理してくれるようになると考えられています。
著作権を守るためにこれらの機械化はGoogleが開発に力を入れていて、そう遠くない未来に実現するでしょう。
つまり、見逃した音楽番組も、Tik Tokで撮影されたまとめ動画も、メッシのスーパープレイ集まとめ動画も、ワンピースでエースがルフィに抱きつくシーンも、全部動画では見られなくなります。
というよりも、それらって全部著作権法違反ですからね。
これらを取り締まるためにGoogleがどれだけ開発を進めているかは分かりませんが、実現することは間違いないです。
動画を違法にダウンロードしてまとめて荒稼ぎしているYoutuberたちは戦々恐々としていることでしょう。