メジャーリーグのエンゼルスで投打二刀流で活躍する大谷翔平。
Youtubeでも、日本時間でリアルタイムに三振しようがその様子が動画でアップされています。

野球に詳しいYoutuberが必ずと言ってもいいほど大谷翔平の名前を出していて、2020年サイヤング賞候補になったダルビッシュ有もYoutubeの動画では度々大谷翔平について語っています。

ふと感じるのが、「こんなに盛り上がっているのは日本だけ?」という疑問

今回は、アメリカでの大谷翔平の報道のされ方やメディア・ファンの評価、そして日本での過熱ぶりのアメリカでの温度差を調べてみました。

 

目次

2021年、日本での大谷翔平の報道が過熱

エンゼルス大谷が試合をしている時、日本ではリアルタイムでテレビ局が放送することはありません。
そこで、Youtubeを覗いてみると、ライブ配信で大谷の試合がリアルタイム配信されています。

*Youtube内でエンゼルスが試合している時間帯に「大谷翔平」で検索した時の検索結果

複数のYoutubeアカウントがエンゼルスの試合のライブ配信を行っており、視聴者数は合計で1万人を常時超えています。

日本時間で朝~昼にかけて試合が行われているにもかかわらず、この視聴者数はかなり多いです。

それだけ大谷が多くの日本人に注目されていることが分かりますね。

 

日本人が最も活用している情報ツールであるYahoo!ニュースには、大谷のピッチング内容や打撃の結果はほぼ毎試合報道されています。
他の日本人メジャーリーガーよりも明らかに報道過多。もちろん、需要があるからなのですが、大谷選手の一挙手一投足をそれだけ多くの日本人が関心を持っているということなんですね。

もちろん、Youtubeやネットニュースだけでなくテレビでもしょっちゅう大谷翔平の名前は流れます。
特にスポーツ番組では100%と言っていいかもしれません。

 

高校時代に前人未到の160㎞/hの剛速球を投げ、そのままメジャーに進むと明言しながら日ハムに入団。
その後は3年目で1億円プレイヤー、日本人最速の165㎞/hを記録、打っては安打も本塁打も量産。

まさに漫画の世界の主人公が現実世界に表れ、若くして日本の宝とも言われた逸材です。

日本で最も人気のあるスポーツで、その中でも突出して才能が溢れる大谷翔平に、報道は過熱するのも当然。
おそらく引退するまでこの過熱ぶりは続き、引退後も伝説的プレイヤーとして語り継がれることは間違いないでしょう。

 

また、2018年にアメリカに渡ってから、初年は先発投手として10試合も出場しながらシーズン22本塁打を記録するなど素晴らしい成績を収めたのですが、10月にトミージョン手術を行い、2019年、2020年とほとんど活躍できませんでした。

そういった要素もあって、2021年は本調子で迎えられたシーズンで、日に日に結果を出し続けているので日本での報道が過熱していると言えます。

 

 

メジャーでの評価について

メジャーでの大谷の評価は何と言ってもまずは人柄。

「可愛い」と言われていることはしょっちゅう報道されていますが、実際に入団して間もないころからチームメートにも早速好かれている様子がこちらです。

初打席初ホームランを放った大谷を待ち受けていたのはサイレントトリートメント

これは、本塁打を打った仲間をあえて祝福しないというメジャー式の儀式。
好かれている証拠でもあるのですが、それよりも大谷翔平がかなり可愛いリアクションをしているので、アメリカでも大きく話題になりました。

他にもファンサービスが日本にいた時よりもメジャーの方が積極的で、Youtubeでは個人撮影で大谷の魅せるファンサービスなどがかなりの数アップされています。

 

野球での評価は、2018年のシーズン開始までは賛否両論ありました。
どちらか一本に絞った方が良いという意見は、日本のコメンテーターも何度もスポーツ番組でも見ましたね。

実際にアメリカでは、投手と打者とどちらかという意見は少なく、二刀流を見てみたいというような意見の方が強かったようです。

そして、2018年にシーズンが開始すると、投手として10度登板しており、防御率は3.31。これはメジャーでは優秀な方でしょう。
打者としては投手として出場した分、打席数が少なったかったのに22本塁打を放っています。

ここまで十分な結果を残したのであれば、さすがにファンもメディアも注目も評価もしなくてはなりません。
しかし、多用すると怪我をしやすいというスプリットという変化球を使い過ぎたこともあり、2019年・2020年はトミージョン手術の影響でほとんど出場せず。

この期間に、正直ガクッと評価を落としました。

2020年は少し出場しましたが、投打において実力は鳴りを潜め、報道も「大谷大丈夫?」といった内容にだんだん変化していました。

 

それでも2021年、周知の通り投打で大活躍。

メジャーでの評価は上位というよりも、上位5人には入るほどの評価です。
特に野手で最も評価の高いトラウトがケガで離脱したときは、本塁打数で1位だったので評価は野手No.1と言っても良いかもしれません。

それでいて、先発ピッチャーも務めるので、報道も凄いことになります。

 

アメリカでの報道は日本よりも・・・

2017年12月、エンゼルスに入団が決定した大谷翔平は、現地で入団会見を行いました。

その時の様子がYoutubeにアップされているので、まずはご覧ください。

もちろん、入団会見は日本でも報じられていますが、アメリカでの報道もかなり大きく取り上げられていることが分かりますね。

ファンの数もかなり多いのですが、報道陣の数がハンパじゃありません。

逆に日本のプロ野球に入団する外国人選手で、ここまで入団会見が盛り上がりをみせるなんてことはほとんどないですよね。
アメリカの野球人気が日本よりも高いと言っても、ここまでは相当な期待度の表れでしょう。

 

大谷翔平は、高校時代からメジャーに行くことを決意していました。

メジャーで最も経済力のある球団であるニューヨークヤンキースも大谷翔平の獲得に名乗りを上げましたが、大谷が選んだのはエンゼルス。

ヤンキースは松井秀喜、田中将大、黒田博樹、イチローなど多くの日本人プレイヤーが活躍した球団で、二刀流を公言している大谷にとってDH制のア・リーグであることと巨額の年俸も期待できることから有力視されていたチームです。

しかし、本拠地ニューヨークが日本から遠い東海岸にあることなどの理由で、大谷は複数の獲得アプローチのあった球団の中からロサンゼルス・エンゼルスに入団を決めました。

ヤンキースとしては獲得に自信を持っていたし、ファンも多くが期待していたこともあり、移籍先の候補から脱落してしまったことも現地でも大きく報じられていたようです。

 

2018年にエンゼルスに入団すると、二刀流として多くの試合に出場します。
リアル二刀流で初めて出場した試合では、163㎞/hの豪速球を投げ、第2号ホームランを打つ活躍も見せています。

結果的には投手として4勝2敗、野手としては22本の本塁打を放つなど、大活躍。和製ベーブ・ルースと言われていたことが正しかったことを1年目に証明した形になります。

現地アメリカでの報道も活躍するたびに熱を帯びてきました。

大谷のホームランボールを捕った男性が、横にいた子供に渡したことがFOXスポーツ(2019年にディズニーが買収したロサンゼルスのスポーツ番組)に取り上げられていました。

もちろん、これは注目されていない選手であれば報道されないでしょうし、大谷だからこそ現地でも報道されたということでしょう。

実際に、プホルス(2021年シーズン途中にドジャースに移籍)やトラウト、アップトンのようなスター選手が揃うエンゼルスで、大谷フィーバーと言うほどの現象も2018年シーズンでは報道されていました。

ここまで大谷翔平が騒がれるのは、メジャーリーグでも珍しい二刀流の選手だからこそ。
メジャーで投手として成功するのも難しいのに、打者でも一流と言える結果を残しているというのはスーパースターと言えそうです。

一方で、2018年は初めてのメジャーでのシーズンで注目はされましたが、MVP候補には名前も挙がっていません。

同じエンゼルスのマイク・トラウトはMVP候補に4年連続で名前が挙がったものの、大谷の場合は二刀流なので規定打席に立つなどの十分な数字が出せないのが欠点です。

報道は確かに物珍しさから過熱していましたが、「ピッチャーとしてもそこそこ。バッターとしてもそこそこ」という印象が強かったみたいで、スーパースターという訳ではなかったようです。

 

それでも、2019年はサイクルヒットを記録するなど、話題を集めたんですが、ピッチャーとしてもバッターとしてもあまり結果は出ずにトミージョン手術を受けることになります。

手術は成功した一方で、当然試合には出ませんので報道はほとんどなくなります。

 

その期間、日本では大谷の状態を度々報道するテレビ局もあり、依然として注目度は高いままでした。
そして迎えた2021年。

 

オープン戦でなんと、打率.600本塁打4本と大暴れ。投手としては防御率13.50と、結果を残せませんでしたが、打者としてメジャーの中でも最高の成績を収めます。

実際に、アメリカでも大谷について話題となっている証拠の動画があります。

「みんな、他のどのMLBのプレイヤーのことよりも大谷の事を聞きたがる
こう言っているのは解説者のデローサ氏とロンダーリン氏。

スプリットが一級品であることを語っていて、主に投手としての大谷翔平の話でしたが、シーズンに入ると、本塁打を量産し始めてシーズン途中までア・リーグの本塁打王になるなど本塁打争いを繰り広げるほど。

投手としても勝ち星は少ないものの十分な結果を残しており、注目度は一気に上がっていきました。

 

2021シーズン開始前のアリーグMVP候補のオッズは15位の41倍でしたが(ちなみに1位は同じエンゼルスのトラウト)、シーズン途中にトラウトがケガで離脱するころには大谷が活躍していたこともあり、MVP候補1位(2.25倍)まで跳ね上がっています。

 

このような事もあり、2021年は大谷が活躍するたびにアメリカでも報道は過熱。

日本では他のメジャーのプレイヤーが大きな話題になることはあまりなく大谷やダルビッシュに集中していますが、アメリカでは他の選手以上に大谷についてが報道されていることは間違いありません。

つまり、アメリカでの大谷の報道と日本での大谷の報道を比べるとこんな感じです。

・アメリカでの大谷の報道は日本よりも少ない。

・アメリカでの大谷の報道はメジャーの中でも最も多いと言って良い。

・日本では他のMLBの選手が報道される機会が少ないため、大谷ばかりがフォーカスされている。

 

メジャーでも注目度No.1の選手になった大谷翔平。
それは、アメリカの野球ファンは誰もが認めると言っても良いかもしれません。

とにかく怪我だけはしないように、実力を十分発揮できる状態で1年通して輝いてほしいですね。

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