子供のなりたい職業ランキング1位を記録し続けているYoutuber。
ひと昔前までテレビをコミュニケーションツールとして活用していた子供たちにとって、現代のそれがYoutubeになっていることを明確に表しています。

今回は、そんな子供たちにとって悪報ですが、ユーチューバ―に絶対に憧れてはいけない理由などを、その人口と成功者の数からもロジカルに解説していきたいと思います。

 

目次

日本のYoutuber人口と、登録者100万人越えのアカウントの数

日本国内におけるYoutuberの数というのは、統計は出ていません。
運営のGoogle側も発表していませんし、調べようがないそうです。

しかし、現在、Youtuberと認知される人口はおそらく1万人~2万人くらいいるだろうと考えられています。

ユーチューバ―という定義されない「Youtube上に動画をアップロードしている数」は500万人以上はいると考えられているそうです。

 

Youtuberの定義は難しく、動画配信を生業にしているかどうかというよりも、アクセスや注目または広告収益を稼ぐための動画を作成してYoutubeで配信活動をしているかどうか、ということにあるかもしれません。

つまり、Youtubeで生計を立てているのではなく、生計を立てるために動画を配信している人もYoutuberに含まれそうです。

例えば、チャンネル登録者数30人、合計の再生回数1000回でも、Youtuberと言えちゃうんですね。

そういうYoutuberと言えるひとが1万人~2万人ほどいるということですが、個人的な主観ではもう少し多い気がします。3~5万人くらいいるのではないでしょうか。

 

チャンネル登録者数100万人越えの数

2021年現在、チャンネル登録者数が100万人超えているアカウントの数は、400弱です。

正確な数字は分かるのですが、1日2日で上下するので、あえてアバウトにそのくらいということで。

 

チャンネル登録者が100万人超えれば大成功という世界ですが、日本にはたったの400しかアカウントがありません。

何万人も参入してたったの400だけです。

 

ちなみに、国内で初めて1,000万人の登録者を記録したのはキッズラインという子供向けのチャンネル。
少し失礼な表現かもしれませんが大人がキッズラインを観ると内容は凄くチープで簡単に作れそうに感じることから、マネする人が増えて、子供向けのチャンネルは群雄割拠のカテゴリーとなりました。

それでも、登録者100万人越えのチャンネルには子供向けのチャンネルがかなりの数を占めています。

 

 

Youtuberが職業として成り立つときの登録者数

基本的に1,000再生で1ドルが収益と言われています。
しかしそれはあくまで目安。1,000再生で30ドルだったり、0.1ドルだったりすることもあります。

 

Youtuberとして食べていけるようになるには、月間で30万円の収益を目標として考えた時、300万再生くらいが必要となります。
これは目安ですので、1,000万再生かもしれないし、100万再生かもしれない。とにかく相当な数の再生数が必要となります。

 

もちろん、その再生数を毎月叩きだすには相当な数の登録者数が必要です。

仮に300万再生を目標とするとき、20日間、動画をアップすると考えると1日で15万再生が必要。

その月だけじゃなくて2か月前や3か月前、1年前にアップした動画も再生されることがあるので、もうちょっと少なくても良いかもしれませんが、それでも毎回10万再生くらいは目指さなければなりません。

 

動画をアップしたことがある人なら分かると思いますが、毎日動画を制作してアップして、次の動画の企画を考えて・・・というのはあまりにしんどいですよね。
とにかく、毎日10万再生を出すのであれば10万人くらいの登録者が必要です。(って言われています)

また、登録者も毎回動画を観てくれるとは限りません。
それに、毎日のように動画をアップしていれば、登録者も飽きて「登録者=1つの動画の再生回数」という公式は崩壊していきます。

 

さらにさらに、1ヶ月30万円稼いだとから職業として成り立つと思っても、1年後も2年後もその保証はありません。

むしろ、来月は5万円しか稼げないかもしれないし、来年はアカウントがBANされているかもしれないんです。

とにかく、職業として成り立つ登録者の数は10万人と言われているかもしれないですけど、収入の不安定さなどを考慮すれば、登録者10万人では全然足りないでしょう。

 

また、企業案件やコラボなどの収益を期待するのは非常にまずいです。

基本的に大物Youtuber以外にはそんなの来ません。

企業も登録者10万人程度のYoutuberに案件出すよりも、登録者100万人のYoutuberに案件依頼した方がいいと思うにきまってます。

10万人程度のYoutuberに案件が来たとしても数万程度の案件です。
その程度はボーナスにもなりませんね。

 

さらに、1人でアカウントを管理して、撮影もして、動画を作成するのならいいんですけど、ほとんどの場合が複数でアカウントを展開しています。
3人でYoutuberをすると、売り上げも3等分だと思いますので、登録者が30万人くらい行かないと厳しいでしょうね。

 

ヒカキンや米津玄師など、一人で配信していながら登録者数百万人を獲得しているアカウントは、今は多くのスタッフをかかえているでしょうが、本人たちは信じられないくらい儲かってます。

 

 

Youtuberは失敗のリスクが大きすぎる

Youtuber人口1~2万人に対して、登録者100万人越えが400アカウントもあるというのは、簡単に成功しそうな気がします。

お笑い芸人や歌手やタレント、プロスポーツ選手など、一流として有名人になるよりも簡単に感じそうです。
いや、実際にそうなのかもしれません。

 

しかし、Youtuberというのはリスクが大きすぎます。

まず、時間に対するリスクです。

 

芸人や俳優というのは、アルバイトなど仕事をしながらできます。
そして、お笑いのステージや演者としての舞台で下積みを経験する過程で、お金には代えがたい色んな友情などの人との関わりや、特殊な経験が身につくでしょう。

一方で、Youtuberとしてトップを目指すのは、その過程で生産物がほとんどないんです。

時間をかけて動画を作成し、面白い動画が撮れたとしても、その間に費やした時間って無駄なんですよね。人との関わりもないし。

しいて言えば、動画を自分で編集したのならば、その編集技術は身につきますが。

 

そして、時間の他にもあるリスクが、黒歴史リスクです。

鳴かず飛ばずの稚拙な動画を作り続けて、いつか大成しようとYoutuber活動を頑張ったとして、で、成功しませんでしたってときに残っているものは黒歴史です。

かの有名な「へずまりゅう」は、Youtuberとして名を馳せることは出来たのですが、迷惑をかけすぎて「これまでの動画は黒い歴史です」と裁判で答えていました。
成功しなかったとき、残った動画は黒歴史として世界に残り続け、たとえアカウントを消したとしても魚拓など簡単に保存できますので、とにかく残り続けてしまうんですね。

失敗した人の子供や孫が見ても恥ずかしくない動画が良いかもしれませんが、成功したいと意気込んで一気呵成に動画を配信続けていると、公開するような動画もたくさん残っているはず。

 

また、機材のリスクなど、経済的なリスクもYoutuberを目指すにはつきまといますね。

 

 

Youtuberとしての成功は目指すものじゃない。楽しんで成功している人の方が多い。

成功しているYoutuberに共通していることは、「楽しんで動画の撮影をしている事」と断言できます。

一部、子供向けのチャンネルなどに関しては、ある種の教育学に則った法則が存在するのかもしれませんので、楽しんでいるとは言えないでしょうが、Youtuberとして成功しいるヒカキンやヒカル、木下ゆうかなどなど、みんな楽しんでいますよね。

ヒカキンはビートボックスの特技が、木下ゆうかは大食いの特技、ヒカルは喋りの特技、どれも一般人よりも遥かに突出しているから注目され、本人も特技を楽しく披露しながら動画を配信した結果、成功してきました。

 

むしろ、楽しくなければ続かないんですね。

とある有名Youtuberが言っていたように、楽しいからこそ続けることができて、周りが配信を辞める中でも、自分が残って登録者を増やし続けることが出来た、、という既成事実があります。

テレビで出ているYoutuberが「毎日配信は辛いっす」とか言ってますが、つらいなら辞めろって思いますよね。どこかで楽しんでいるんです。

 

とにかくYoutuberは絶対に目指してはいけません。

仕事をしながら配信をして、それで成功できたと言えるくらいになってから、Youtuberとして独立するのが理想的。

特に子供が憧れて、社会経験もなくYoutuberになろうなんて、リスクが大きすぎます。
Youtuberはある種の経営者的要素もあって、社会の常識や経験がないと通用しません。上手く行ったとしても、どこかで必ず見下されているでしょう。そして早い段階で淘汰されます。

 

ある程度、社会で経験を積んで、自立しながら配信を楽しんで、上手く行ってからYoutuberとして独立するのが、どう考えても一番良いんですね。

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