The Outsider出身で、今最も格闘技を盛り上げているYoutuberと言えば朝倉未来。
Youtubeを通じて、弟の朝倉海と二人で、日本の格闘技再ブームの火付け役となっています。

最も人気のある二人の兄弟ですが、似たように人気に火がついているファイターがいます。

同じThe Outsider出身の金太郎です。

今回は、似たようなルーツを持っている朝倉兄弟と金太郎、どちらが強いのか、戦歴なども含めて徹底的に解析してみました。

 

目次

魅力的!格闘家・金太郎のキャラクターと強さ

朝倉兄弟は格闘家としてYoutubeでも成功している、いわずと知れたスーパースターです。

一方、金太郎はYoutubeをやっているのですが、チャンネル登録者数は2021年7月で6万人台と朝倉未来の30分の1程度。
*金太郎のマサカリチャンネルは→コチラ

朝倉兄弟に人気では圧倒的に及びませんが、現在もっとも人気沸騰中の格闘家で、RIZINバンタム級でも大注目されている選手です。

金太郎

【本名】外村 雄人(ほかむら ゆうと)

【出身】大阪府八尾市

【身長】167㎝

【体重】61㎏(バンタム級

【ニックネームの由来】中学生の時に喧嘩のトレーニングをしていて付けられたあだ名から

身長は意外と低く、体重は通常は70㎏前後あるのですが、試合時には減量して61㎏以下にしています。
また、中学校の頃に金太郎というあだ名を付けられ、背中にも童謡の金太郎を描いており、マサカリ殺法と呼ばれるマサカリを振り下ろすような強力な打撃が魅力の選手です。

 

金太郎が人気になる理由は強さとキャラクターにあり

金太郎の総合格闘技プロの戦歴は14勝9敗(2021年7月現在)。
大きく勝ち越しているのですが、朝倉未来の14勝3敗と朝倉海の17勝3敗に比べると勝率は物足りなさがあります。

なのに人気が上昇しているにはいくつもの理由があります。

・争いが嫌いな元いじめられっ子で、やり返したことがきっかけで喧嘩に目覚めた。

・童謡の金太郎と同じく、力持ちで母親想いの一面がある。

15歳にして極道の世界へ。少年院を経由して更生して格闘家を目指す。

不良たちを倒してからプロの世界に行きたかったという格闘技人生にストーリー性がある。

・格闘技界きってのイケメンで笑顔が可愛い

・格闘技ファンが好むブンブン丸と呼ばれるパンチを振り回すスタイル。

・アウトサイダー出身で大人気格闘家の朝倉未来と境遇が似ている

特に金太郎が愛される理由で一番大きいのは、元々はいじめられっ子で不良になったけど母親のために更生したということではないでしょうか。

「今日は母の日だったから絶対に勝たないかん」と言って、今まで溜まっていた感謝の気持ちをリング上で伝えると泣き出してしまった金太郎。

ここまで来れるのにジムのメンバーや友人、色んな人の支えがあったに違いないのに、母親のために努力してきたことが分かりますね。

これを観て感動しない人はいないのではないでしょうか。

 

イケイケでオラオラのイメージが強い金太郎選手ですが、こういう優しい一面が人気の理由の一つになっています。

 

格闘技に詳しいファンの間からもプロデビューしたときから注目されていて、マサカリを振り下ろすような強烈なパンチの連打が魅力的。

Youtubeでは面白い動画を配信していることに努めている感じはしますけど、格闘技となれば超本格的で、RIZINに初出場となった2020年2月22日の試合(加藤ケンジ戦、1RKO勝利)もアウトサイダー時代からのファンも含めて多くのファンに大注目されていました。

 

強さとキャラクター性で人気がどんどん増えている金太郎。

同じアウトサイダーで境遇が似ている朝倉未来とどっちが強いのか、たびたび議論されています。

 

 

朝倉未来VS金太郎は実現しない?

お互いに強さを認めている朝倉未来と金太郎。

金太郎は2018年の年末に朝倉未来が年内の試合に全勝したツイートに対して、こうつぶやいています。

これに対して朝倉未来も「共に頑張ろう また練習でも」と反応。

そして、金太郎も「パンクラスのチャンピオンになった時は闘ってください^_^」と呼応しています。

 

実は、この2人、アウトサイダー時代にある選手に唯一敗北している者同士。
そして朝倉未来も金太郎もプロの舞台でその選手にリベンジしているんです。そういう共通点もあります。

その選手は樋口 武大選手。第2代・第4代のThe Outsider王者で、寝技、特に足関節が得意な選手です。

この樋口選手は、「朝倉未来と金太郎のどっちが強かったですか?」という質問に対して、「どっちも強かったです。2度ずつ対戦して分かったのはどっちも素晴らしい選手」とコメントしています。

 

アウトサイダー出身で、同じ選手に唯一負けていて、その選手にプロでリベンジしている。この共通点は凄いですよね。
ちなみに、生まれた年は1年違いますが、金太郎は早生まれなので、朝倉未来と同学年です。

 

この共通点の多い二人の対戦は2020年から格闘技ファンの間で求められています。

朝倉未来もYoutubeで「ファンから金太郎戦を望まれることが多い」と発言し、二人の共演や対談はこれまでないのですが、金太郎も同様に「ファンに朝倉未来との対戦をよく言われる」と発言。

朝倉未来は「体重を上げてくれるならやってもいいけれど、負ける気がしない」と言っていて、金太郎は「どうしても勝てないだろうという相手はいるけど、勝てないとは思わない」という様なことを発言しています。

 

金太郎は朝倉未来の事を「めちゃくちゃ強い」と認めているし、朝倉未来も金太郎を強いと言っているのですが、お互いに勝てると思っているようです。

しかし、金太郎は「勝てないとは思わない」つまり、勝てる可能性があるということなので、朝倉未来の方が強いかもしれないというニュアンスを含んでいますね。

 

TwitterやYoutubeの考察動画をみても、朝倉未来に軍配が上がるという声が多いです。

 

それもそのはず。

まず、階級が違いますし、階級を合わせたところで朝倉未来が金太郎よりも10㎝も身長が大きく、お互いに打撃の選手だけにリーチの差がだいぶ影響するため、朝倉未来が勝つだろうという見方が強いです。

さらに、階級を合わせるということは金太郎が増量しなくてはならず、増量による自慢の素早いスピードが鳴りを潜める可能性があります。

 

 

その前に、この夢の対戦カード、実現する可能性がとても低いんです。

まず、プロでの戦歴(勝率)が全然違うんです。朝倉未来はクレベルに敗戦して14勝3敗となり勝率82%まで落ちてしまいましたが、金太郎は14勝9敗の勝率60%です。

さすがにここまで勝率が違うと、金太郎がバンタム級で無双して、階級を上げてから対戦ということになります。特別に対戦が用意されるスペシャルマッチメイクをするのであれば、朝倉未来は相手に金太郎を選ばずに、斉藤裕やクレベルコイケを名指しするでしょう

そして、朝倉未来が30歳までに引退すると公言していることから、公式戦はあと数試合しかありません。その間に階級が違う金太郎との対戦が実現する可能性はかなり低い、、というよりも有り得ないレベルでしょう。

 

 

朝倉海は日本トップレベル。金太郎とはレベルが違う?

朝倉海もまた、朝倉未来と同じく、金太郎との対戦がファンに望まれている選手です。

身長は5㎝ほど違うのですが、同じバンタム級の選手、同じアウトサイダー出身。

 

金太郎とどっちが強いかというのは、ファンの間でも良く話題になりますが、お互いの戦歴を見たらイメージできるかもしれません。

【朝倉海が勝った主な選手】
佐々木憂流迦、扇久保博正、マネルケイプ(1勝1敗)、堀口恭司(1勝1敗)

【金太郎が勝った主な選手】
加藤ケンジ、伊藤空也

【金太郎が負けた主な選手】
瀧澤謙太

朝倉海は、RIZINの中でもトップファイターとしかやっていませんので、プロになってから同じ対戦相手がいません。

しかし、共通する相手と戦っている選手がいます。瀧澤謙太選手です。

 

金太郎が判定(1-2)で負けた相手ですが、瀧澤選手は扇久保選手、佐々木憂流迦選手と対戦しており、共に判定負けをしています。

格闘技の世界は勝負の運は時の運でもあるので、勝ち負けに序列を付けるのはタブーなんですけど、過去の対戦から金太郎と朝倉海の勝負は次のような構図になります。

金太郎 ≦ 瀧澤謙太 ≦ 扇久保、佐々木憂流迦

佐々木憂流迦 < 朝倉海 、扇久保 < 朝倉海

金太郎に微妙な差で勝利した瀧澤謙太。

その瀧澤選手に判定勝ちしている扇久保博正、佐々木憂流迦。

扇久保選手、佐々木選手にK.O勝利している朝倉海

 

朝倉海は、堀口恭司やマネル・ケイプと同じか近いレベルにいる日本トップファイターです。
その朝倉海に、完敗しているトップファイターの扇久保や佐々木は、金太郎と五分だった瀧澤に勝っています。

つまり、朝倉海と金太郎には大きな差があると考えるのが、過去の戦歴から分かることです。

 

普通に考えれば海の方が強いが、金太郎との対戦が望まれる理由

まず一番が同じアウトサイダー出身であることと、アウトサイダー時代から金太郎が朝倉兄弟との対戦を熱望していたこと。

また、金太郎はRIZINに初参戦した頃から誰とやっても一番面白い試合ができると言っていて、特にビッグネームとの対戦を希望しています。

 

金太郎はプロに転向してからRIZINの出場が長い間、ファンに熱望されていました。
それでもなかなか金太郎にはRIZINからのオファーは届きませんでした。

ファンもTwitterなどでは声を上げており、金太郎もこのようにツイートしていました。

これはRIZINの運営トップである榊原さんへのメッセージ。

パンクラスやDEEPで活躍する金太郎へ何故かRIZINからのオファーがなかなか来ず、金太郎も業を煮やしてTwitterでアピールをしていました。

 

なかなかオファーがなかった理由としては、金太郎が元々極道の本物の世界にいたから、もしくは地上波での放送に不適切な背中の入れ墨など、反社会的な要素が憶測として上がっていました。

知的な榊原社長の事だから、あえて金太郎をなかなか出さずに、ファンが待ち望んだ出場を演出したのではないか?という声もあります。

 

どちらにしても、2020年に金太郎はRIZINと契約が完了。
アウトサイダー時代には実現しなかった朝倉海との対戦の下準備は整った格好となります。

そのためには、まずはトーナメントで結果を出して朝倉海と同じレベルという評価をされる必要があります。

 

2人の対戦が望まれる理由のもう一つが、金太郎のファイトスタイルにあります。

スタンディングはもちろん、グランドでもブンブンと鉞(まさかり)を振り回すスタイルは、格闘技ファンじゃなくても爽快。
空振りしてもとにかく豪快で、最も気持ちのいいファイターですよね。

どっちが強い、弱い、関係なく、クリーンヒットしたら朝倉海にも勝てる可能性は間違いなくあります。

大方の予想は朝倉海が勝つと考えますが、一発があるために金太郎を応援したくなってしまうんですよね。

 

いずれにしても、引退まであと何年もある金太郎と朝倉海。二人の対戦は避けて通れないかもしれません。

もし、対戦したら、朝倉海が勝つでしょうが、判定になってももう一回見たくなる試合をしてほしいですね。

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