皆さん、再生回数の多い人気の動画を作るには何をすればよいと思いますか?

もちろん、動画そのものの質の強化や量を重視するなどということも大切ですが、YouTube側から「人気動画」と認識されるには少々私たちが考えているものとは違う傾向にあります。

今回は「アルゴリズム」という言葉をキーワードにYouTubeがどうしたら自分のチャンネルを人気動画と認めてくれるのか考察していきます。

 

目次

アルゴリズムについて

そもそも「アルゴリズム」とはどんな意味なのでしょうか?
日頃何気なく耳にしていて、何となく意味は分かるけど、正確な意味は分からないという人が多いのではないでしょうか。

ずばり、「アルゴリズム」とは「問題解決のための手順・計算方法」という意味です。

例えばパスタを茹でるときのことを頭に思い浮かべてみてください。
皆さんはどのようにしてパスタを茹でるでしょうか。

もちろん、一人前、もしくは二人前など食べる分だけ一気に麺を鍋に入れて茹でますよね。
これを効率の良いアルゴリズムといいます。

一方、麺を一本一本鍋に入れて茹でても、理論上はパスタを必要分茹でることができます。

こちらは反対に効率の悪いアルゴリズムといいます。

計算結果は同じですが、作る過程は良い悪いを含めて色々ありますよね。
これをアルゴリズムと呼んでいます。

 

YouTube上でのアルゴリズム

アルゴリズムの何となくの意味合いを理解したところで、今度はYouTubeがどのようにアルゴリズムを用いて人気動画か否かを判別しているか見ていきたいと思います。

 

チャンネル登録者数

一番わかりやすいのが、チャンネル登録者数です。

一般に高学歴の人ほど優秀とされる傾向があるのと同じで、このチャンネル登録者数の数が多ければ多いほど面白い/ためになる動画と認識され、YouTube上での評価に繋がります。

そのため、動画の終わりに「チャンネル登録お願いします」と言って締めくくるYoutuberは多いですが、これはYouTubeのアルゴリズムで良い動画と判断されるため、というのも理由の一つです。

 

「総」再生時間

冒頭の話に戻りますが、皆さんは何をもって「人気動画」かどうかを判別するでしょうか。

人気Youtuberのあんな企画やこんな企画、資格や受験勉強で確かな情報を発信する人の動画など、「動画の質」の重点を置いて評価してしまう人が多いかもしれません。

しかし、間違っていないのですがYouTubeでは「どれだけ長い時間動画を見たか」が重視されています。

極端に言えば、YouTube側はどれだけ面白くない動画であろうとも、ユーザーが一秒でも長くYouTubeというプラットフォームにいるかを見ています。

極端な例になりますが、ここに人気Youtuberが投稿した約3分の動画と、聞いたこともないような人があげた300分もの動画が同時に投稿されたとします。

人気Youtuberの動画は投稿した瞬間に100人のファンが見たとしましょう。

この場合、ファンが途中で離脱することなく動画を最後まで見終えた場合、総動画再生時間は300分になります。

一方で人気のない人が投稿した300分にも及ぶ動画が、奇跡的に一人のユーザーから支持を受け、途中離脱することなくすべて視聴されたとします。

この場合も動画の総再生時間は300分になります。

一般的には前者の動画の方が評価を得られやすいと思われますが、YouTubeのアルゴリズムにおいては、この二つの動画は、総再生時間が等しいため評価は同じになります。

 

動画の長さ

上で紹介した総再生回数とリンクしますが、動画の長さというのはアルゴリズムに良い動画と認識されためには絶対です。

繰り返しますがYouTubeではユーザーがどれだけ長い時間YouTubeというプラットフォームに滞在しているかを重視するため短編の動画と長編の動画では、長編の動画の方が評価を得やすい傾向にあります。

実際に人気のあるキーワードで検索してみると、上に表示される多くの動画が長編のものになっています。

検索からとんできたユーザーを獲得するためにも、あえて長めの動画を作り投稿してみてはいかがでしょうか。

 

低評価の割合

周知の事実ですが、YouTubeでは低評価を下すことのできる機能がついています。

動画投稿者としては、この低評価をどのように減らすかがカギとなってくるのですが、これもアルゴリズムという観点から非常に重視されているものの一つです。

この低評価は、低評価の数よりもその割合が大事になってきます。

例えば人気Youtuberヒカキンさんが2021年4月27日に投稿したこちらの動画です。

ヨーグルトの食べ比べをしている動画ですが、こちらは3.2万の高評価がついているのに対して、低評価が944個ついています。

低評価が944個という数字だけでみると、なんて質の低い動画なんだと思われてしまいがちですが、割合にして考えるこちらの低評価の割合は高評価の約2.9%と、とても低い数字になっています。

そのため、アルゴリズム的には(というか、アルゴリズム的にも)このヒカキンさんの動画は「良い」と判断されます。

(考えてみれば当たり前のような話ですが…笑)

 

CTR

CTRとは“Click-through rate”の頭文字をとったものであり、クリック率と訳されます。

YouTubeでは、動画を一本見終えたあとに、関連するオススメ動画が表示されます。

そのうちのどれかを選び、視聴を開始することをクリック率と呼んでいて、このクリック率が高いとYouTube上で「人気動画」と認識してくれます。

クリック率をあげるためにも、皆が注意をひくような魅力的なサムネやタイトル作りを心がけるといいでしょう。

このクリック率は平均5%、10%を超えるとYouTube側が「良い動画」と認識してくれるようになります。

 

平均視聴時間

 上でも触れましたが、YouTubeでは「いかに長い時間動画が再生されたか」を重視ています。

そのため、一つの動画が平均何分視聴されたかを表すこの平均視聴時間(AVD)はとても大事な指標の一つです。

例えばクリック率が10%でも平均視聴時間が短い動画はサムネやタイトルでは目を引くが、動画の質がそれに追いついていないということです。

逆にクリック率が1%でも平均視聴時間が長ければサムネやタイトルでは目を引かないが動画の質は良いという風に分析することができます。

このようにアルゴリズムから示す指標を基に、自身の動画を分析してみることで何かヒントを得られるかもしれません。

 

 

アルゴリズムから簡潔に考えてみる

 YouTubeのアルゴリズムについて、色々な視点から紹介してみました。

どうしても人気YouTuberになるには戦略的に作戦を練らなければならないでしょう。

そうした時にアルゴリズムを知っておくとある程度作戦を練ることが可能になります。

もちろん、動画の質が一番に大事ですが再生時間やサムネなど、ちょっとした工夫をすることで色々な人に動画を見てもらえる確率が高くなります。

自分に足りないものは何か、これらの指標をぜひ参考にしてみてください。

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