近年、人気Youtuberのテレビ進出や、逆にテレビで活躍する芸能人がYoutubeでチャンネル開設することが増えています。

本来Youtuberのテレビ進出は難しい傾向にあります。なぜならテレビではすでに番組の「空気」が作られているからです。特にバラエティ番組では、司会やコメンテーターのお決まりの挨拶から始まり、その挨拶に対してゲストや他の芸人がぼけるという流れが確立しています。そのためYouTuber→テレビの流れはとても難しいといわれています。

一方で芸能人→Youtubeの流れは、前者に比べると比較的に参入障壁は軽いといわれています。

YouTubeチャンネルであれば同然番組特有の「空気」というのは、自分に力で一から構築することが可能です。

また、ビジネス面から見てもメリットがあります。昨今、不景気の影響で企業の広告宣伝費は削減されています。電通の調査でも2019年に従来の「テレビ広告費」が「インターネット広告費」に抜かされたように、近年インターネット広告の重要性が高まってきました。

コロナ渦の世の中において、CMの撮影が難しくなってきた昨今においてYouTubeを使った芸能人のデジタル進出はこれからも続いていくでしょう。

以下ではテレビ進出したYouTuber、またYouTube進出した芸能人の事例を紹介していきます。

 

目次

一番人気はやっぱり「ふわちゃん」

YouTubeからテレビ進出の例で一番最初に思い浮かべるのがふわちゃんではないでしょうか。2021年2月時点でチャンネル登録者数76万人、動画再生回数6953万回とかなりの人気っぷりです。もともとInstagramで写真のコラ画像を上げており、そのクオリティの高さに着目した放送作家の長崎周成さんの後押しからYoutuberデビューを果たしました。

特徴的な色合いのスポーツブラにミニスカートかホットパンツという格好でメディア活動を行っており、はじめしゃちょーや小池百合子都知事と対談するなど幅広い動画活動を展開しています。前述のようにYoutuberのテレビ進出は難しいものがあるのですが、彼女が主にバラエティ番組で活躍できるようになった要因は三つあります。

一つは芸能界に興味・関心が強いことです。もともと芸人を目指していた彼女は出演番組に対する理解がとても深いです。ダウンタウンや笑福亭鶴瓶などといった大御所芸人との共演の際も彼らの番組や性格についての理解度が高く、それらにまつわるエピソードについては話すことができます。二つ目に彼女の戦略性があります。YouTubeでできることをテレビでやらないと「マツコ会議」で公言しており、メディアによって自分の見せ方の差別化を行っています。更には彼女の親しみやすい、独自なキャラクターが後押ししています。

突拍子もないボケが番組に独自の空気を生み、そこからのトークの流れが非常にスムーズなものになります。

以上のように、彼女の芸能界に対する深い理解や独自の親しみやすいキャラクターが、数少ないテレビ進出に成功したYoutuberの一人として現在のふわちゃんを支えています。

 

地方で番組を持つまでに!水溜りボンド

続いて紹介する事例が水溜りボンドの二人です。

青学のお笑いサークルで出会った二人、トミーとカンタは「発想重視の二人組Youtuber」をキャッチコピーに2015年から動画活動を開始しました。毎日欠かさずに動画を投稿するという非常にマメな二人組であり、その真面目さから「YoutubeのNHK」とも言われています。動画内容はドッキリや検証などの日常系で、二人の飾らない素のままの姿が多くの人気を呼んでいます。人気になるために体を張ったギャグや変な方向に走ってしまうYoutuberが多い中、このような二人の姿は逆に視聴者には気持ちよく映るのかもしれません。そんな二人は2020年8月にテレビ神奈川が手掛ける新番組『水溜りボンドの○○行くってよ』という番組のレギュラーが決まりました。

様々なジャンルの動画を6年間投稿してきた彼らですが、あえて定番の「街ぶら」に挑戦します。神奈川県内のおすすめスポットやグルメ、地元住人との触れ合いなどいつもの飾らない二人の姿で番組に出演します。

また、過去には『世にも奇妙な物語』にて、坂口健太郎主演の『脱出不可』にカンタが、国仲涼子主演の『あしたのあたし』のトミーが出演するなど徐々にテレビへの活動に幅を広げています。

 

Youtubeで最も成功したと言えるのは、佐藤健

続いてはYouTuberとして成功した芸能人の事例を見ていきます。

まず一人目に紹介するのは佐藤健さんです。

2007年に「仮面ライダー電王」で初主演を飾り、その後も「ROOKIES」や「るろうに剣心」などで出演を果たしています。2020年、TBSドラマ「恋は続くよどこまでも」で主演を果たした佐藤健は最終回の放送がなされた翌日、YouTubeの公式チャンネルを開設しました。

その二日後には同じくドラマまで共演をした上白石萌音さんをゲストに呼び、配信を行いました。ネットでも大きな反響を呼んだドラマの熱が冷めないうちにYouTubeアカウントを作成し、それに合わせて動画を投稿したことは戦略的にも正しくチャンネル登録者数は約二週間後で160万にも増えました。初期の頃は上白石さんとのコラボ動画や神木隆之介さんなどとのコラボ動画でしたが、最近では「佐藤健が渋谷パルコに突撃してみた」などのドッキリ動画なども配信しています。

 

 

少ない本数でも200万人越え。本田翼

本田翼さんもYouTubeで大成功を収めた芸能人の一人です。

GTOや映画「天気の子」で声優を務めた本田翼さんは2018年に「ほんだのバイク」というYouTubeチャンネルを開設しました。動画はチャンネル開設以来2021年2月時点で14本しか投稿されていませんが、チャンネル登録者数は221万人とかなり多いです。

本田翼さんがYouTubeで成功した要因はいくつかありますが、一つは他の芸能人に先駆けてYouTubeデビューしたことです。他の芸能人のYouTube参入が2019年だったのに対し本田翼さんは1年前の2018年からYouTubeを始めました。

元々の人気もあいまってかなりの人に動画を見てもらうことに成功しました。

更には彼女の投稿するゲーム実況というジャンルも成功の要因の一つです。

可愛い子×ゲーム実況の相性は良く、またプレイするゲームも『Dead by Daylight』というマイナーなゲームを選択したことでゲーム好きの方からも支持を得られました。

 

Youtuber転身で話題を呼んだ香取慎吾

最後に紹介するのが国民的アイドル、元SMAPのメンバー香取慎吾さんです。

2020年一月に「#しんごちゃんねる」を開設しました。

流石国民的スターというだけあってか、とにかくトーク力に長けており動画のクオリティもとても高いです。人気ユーチューバー「ヒカキン」とコラボしてビートボックスを演出している動画は約200万回再生され大きな反響を呼びました。

視聴者からも「テレビの慎吾君と違う」「彼のYouTubeはアート」などたくさんの声が上がっています。

 


今回はYouTuberと芸能人の相互メディア進出について見てきました。
芸能人では、とんねるずの石橋貴明や、江頭2:50なども成功している例ですね。

調べてみると芸能人のYouTube進出のほうが参入障壁があまりない分多い気がします。

皆さんもお好きなYouTuberや芸能人が他のメディア進出した例もあるのではないでしょうか。メディアが違うというだけで、普段とは違う一面が見られ新鮮に映るかもしれません。

緊急事態宣言の延長で、ますますおうち時間が増える方もいるかと思います。

これを機に、色々な芸能人のYouTubeチャンネルをのぞいてみると、新たな一面を知ることができるかもしれません。

ぜひ視聴してみて下さい!

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